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レポート17
佐世保市立総合病院

病院沿革

佐世保市立総合病院は、昭和21(1946)年4月、佐世保市島地町に発足した「佐世保市立市民病院」を前身としています。

昭和47(1972)年には、市民病院と北病院を統合し、「佐世保市立総合病院」と名称改称。

平成2(1990)年3月20日、佐世保市平瀬町に2年の歳月をかけて新病院棟が完成し、17診療科の新病院が開院しました。

平成15(2003)年に、臨床研修病院に指定されています。

現在は21診療科。病床数:594床(一般病床570床、結核病床20床、感染症病床4床)



 「佐世保市立総合病院」

期待以上の充実した研修

今回は、初期研修医2年目、吉田先生と高瀬先生にお話を伺いました。
現在は2人とも小児科で研修中です。

研修前と実際に研修を行ってからの印象の違いはありますか?

(吉田先生)私は長崎出身で、大学が鳥取、研修で地元に帰ってきました。
研修先を決めるには、できれば忙しくて多くの手技が経験できる病院、という点を重視しました。中でも外科系を志望しているので、ここなら多くの手技をやらせてもらう機会に恵まれるのではないかと思って決めました。実際の研修では、期待していた以上の多くの手技をやらせてもらっています。


吉田先生

そして、ここは600床という規模の大きい病院なので、県北地域・離島・佐賀を含めた広い地域からの患者さんたちもいらっしゃいます。また、一次から三次までの救急にも対応しているので、軽症から超重症まで様々な症例を診させてもらっています。
自分としては、望んでいた以上の充実した研修ができたと感じています。

研修先として、佐世保市立総合病院を選んだ理由を教えて下さい。
(高瀬先生)私は県外出身なので、まず長崎に残るか否かということから決めなくてはいけなかったんです。学生時代に友達に恵まれたことと、後期研修を含めたビジョンがあって、長崎で初期研修をすることを決めました。そして研修先としては市中病院であることと、学生の頃から小児科志望だったので、小児科の研修が長いことと未熟児室を持っている、という2つの条件を満たしている中からここを選びました。

休日の過ごし方は?
(高瀬先生)日曜日など、基本的に休める時は休んでおく、という感じです(>_<)

(吉田先生)体を動かしていることが多いです。学生の時からテニスをやっていて、今は福田先生とかと一緒に社会人のサークルで続けています。テニスの試合があればそこに休みを合わせて、という感じで過ごしています。
(上之郷先生によると、かなりの腕前とのことですヨ(*^^)v)

“今”の気持ちを大切に!

医学生の方へのアドバイス
(高瀬先生)私が医学生の方へ伝えたいのは、“今の気持ちを大切に”してほしいということです。
人間の考え方って常に変わっていくものだと思います。10年後、20年後のことを考えても思い通りにはならないかもしれないし、その時は感じ方も変わっているかもしれない。だから、“今”自分はどうしたいか?どこで、どんなふうにして働きたいか?ということをよく考えて決めるべきじゃないかと思います。
私はその時、“今”の人間関係が大切だったので、もう少し長崎にいたい、と思って長崎で研修することを決めました。ただその考え方も5年後、10年後にはまた変わっているかもしれません。その時はまた、その時の“今”の気持ちを大切にしたいと思っています。

研修で得たことを今後へ活かしたい

研修を通じて感じていることは?
(吉田先生)まだ知識も経験も少ないので、できることにも限りがあります。そのことを十分自覚して、初めての症例の時には一人で対応することができなくても、次に同じような症例の患者さんが来られたら迅速な対応ができるように、しっかり勉強していこうと思っています。
先生方の指導を受けたり、様々な学会に出席させてもらったりして得た知識や経験を積み重ねて、今後に活かしていきたいです。


後列(左から) 村松さん 上之郷先生 福田先生 中元さん
前列(左から) 吉田先生 高瀬先生

積極性を持ち、真摯な姿勢で向き合う!
指導医、呼吸器科の福田先生。


福田先生

研修医に望むことは何ですか?
まず何より積極性。そして患者さんに対して真摯な態度で接してほしいということです。
できるだけ研修医の先生の興味のあること、それぞれ将来の希望に合わせた内容に重点を置いて指導しています。そうすることでモチベーションが上がって積極性に通じていけば、と考えています。
真摯な態度という面は、自分がそういう姿勢で示していくしかないのかなと思っています。

豊富な内科の症例

研修プログラムの特色を教えて下さい。
基幹型の研修の1年目は、6ヶ月の内科研修から始まります。当院の内科の一番の特徴は、全ての分野の専門医がいるということです。そんな環境の中で、医師としての基本的な診療能力を養い、内科疾患を幅広く経験することができます。
一般的な内科研修の問題点として、内科の中の各診療グループにそれぞれ指導医がいることで、コンサルトするのが大変だったり、到達目標がぼやけてしまったりということがあります。当院では、一人の研修医に対して一人の担当の指導医(チューター)をつけて、6ヶ月間全てをコーディネートするというやり方で研修を進めています。
最初の2ヶ月は、最低限必要なことをチューターのそばについてしっかり学んでもらう。その後は1~2ヶ月毎に希望するグループを回ってもらうのですが、その場合も基本的にそのグループの導医は一人としています。そうすることで、しっかりと身に付く研修をしてもらえるのではないかと考えています。

研修プログラム 《参考》
必修科目:内科(6ヶ月)、救急(3ヶ月)、地域医療(1ヶ月)、精神科(1ヶ月)
選択必修:外科(1ヶ月)、産婦人科(1ヶ月)、小児科(1ヶ月)


佐世保市立総合病院臨床研修 
http://www.hospital.sasebo.nagasaki.jp/299kensyui/hp00.shtml




徹底したフィードバックでお互いを高めていく!

(臨床研修管理委員会委員長 上之郷先生(脳神経外科))

研修に関しては、毎年少しずつ改善を進めています。
2年間の研修の中で、当院は「いかによく研修医の姿を見て、きめ細やかな研修医教育をするか?」ということに重点を置いています。
それで今年から始めたのが、各科の研修に入る前に(1)まず指導医と一緒に到達目標を考える、(2)そしてその科の研修が終わった時にそれを確認する、ということ。研修期間中の目標と成果を明確にして、それをフィードバックするという取り組みをしています。
また評価ということも進めていて、(3)指導医、看護師→研修医の評価、研修医→指導医、研修内容の評価をする、(4)その評価を元に面談をする、こうすることにより、研修医・指導医それぞれの問題点を把握して、改善に繋げようとしています。

今後は、指導医教育にも力を入れながら、より充実した研修プログラムを作っていきたいと考えています。

番外編

取材したこの日、研修医室の机の上は、忘年会の準備の品々が山積み!
かぶり物やら衣装やら… 本番ではどんな芸が披露されたのでしょう?



こちらは、2010年の親睦会☆・・・。



そして、佐世保と言えば・・・


佐世保市立総合病院のすぐ近くにある『ヒカリバーガー』 おススメのお店です。


佐世保港の夜景

取材後記

よりよい研修プログラムを構築するために、様々な取り組みをしている佐世保市立総合病院。

それぞれの立場の人の声を吸い上げ、それをフィードバックすることが、風通しのよい環境づくりにも繋がり、病院全体の明るい雰囲気を作り出しているように感じました。


健康保険諫早総合病院
諫早病院はどんな病院?

健康保険諫早総合病院は、国の結核対策施設として開院した『社会保険喜々津病院』を前身としています。

1961年に現在地に移転し、『健康保険諫早病院』が開院。その後病床数を増やし、1972年『健康保険諫早総合病院』と改称。2001年に333床となり現在に至ります。
1998年から、DRG、DPCといった包括医療制度などで国の医療政策に積極的に協力して、地域医療の推進を行っています。2008年には“地域医療支援病院”を受け、県央地域の中核病院として、県央・島原半島の医療機関と連携を図りながら、地域に密着した病院づくり、医療の提供を目指しています。また、医療スタッフの増員を図り、多くの研修医を受け入れられる環境づくりを行い、医療秘書を設置し医師の勤務負担軽減を図って働きやすい病院作りを行っています。

健康保険諫早総合病院 理念 「生命の尊重と安全の確保」


 「健康保険諫早総合病院」

アットホームな雰囲気でありつつ、様々な症例にも立ち会える環境

研修医1年目の吉野先生。長崎大学卒の少しシャイな先生です。

諫早総合病院を研修先に選んだ理由は?
まず学生の時にポリクリで来て、別の機会に見学もしました。その時受けた印象がとてもアットホームな温かい雰囲気で、自分に向いているような気がしました。

実際に研修してみての感想を聞かせて下さい。
研修前は、大学病院なんかとは違って一般的な症例が多いというイメージを持っていたのですが、実際には稀な症例なども比較的多くて、幅広い勉強ができます。


(吉野先生)

これまでを振り返って、印象に残る出来事は?
今年の夏、ハワイ大学のシミュレーションツアーに参加させていただきました。英語漬けの毎日で苦労もありましたが、貴重な体験をさせていただきました。


(前列一番左が 吉野先生)

自分のペースで自由に研修できる環境

研修医2年目の平山先生。
来春からは長崎大学病院呼吸器内科への入局が決まっています。

諫早総合病院を研修先に選んだ理由は?
マイペースでやれそうだと思ったのが一番の理由です。また規模的にちょうどよく、バランスのとれた病院であるような気がしました。

諫早総合病院で研修する魅力は?
一般的なものから珍しいものまで幅広い症例が診れるということです。それと、自分がやりたい事を何でも自由にやらせてもらえるところがすごくいいと思います。


(平山先生)

研修の中でしんどいことはありますか?
当直で寝れないことが辛い…くらいですね。(諫早総合病院は2日に1回、輪番が回ってきます。当直は、月に5~6回とのことです。)

お休みの日はどのように過ごしてますか?
最近はよくドライブなんかしてます。今年の8月に車を買ったところで、長崎方面に行くことが多いです。「助手席に座る方は?」という問いに、「いません。」とキッパリ!
(諫早総合病院では研修2年目の秋頃に車を買う先生が多いとのこと。それだけしっかり稼げるということのようですよ(*^^)v)

2年間楽しく働いてほしい!一生やりたいと思うことを見つけてほしい!

臨床研修医研修プログラム責任者は、神経内科の長郷先生。

指導医として研修医に望むことは何ですか?

2年間楽しく働いてほしいというのが一番ですね。
皆ペースが違うので、それぞれのペース、個性に合うような研修をしてほしいと思います。

それともう一つ、2年の間に自分の興味のあること、一生続けたいと思うことを見つけてほしい、私たちは指導する側からその機会を提供していきたいと思っています。

幸い、ここにはドクターの数も多く、その数だけの個性があり、専門の学問もそれぞれです。そんな中で、自分の将来像やスタイル、診療科などを見つけ、それを楽しんでやってもらえればと考えています。


(左から 長郷先生・吉野先生・平山先生)

フレキシブルなプログラム

プログラムの特色を教えて下さい。

皆さんの自由にしてもらっているので、特に固定的なスケジュールにはこだわっていません。研修の途中でそれぞれの希望に応じてどんどん変わっていくんです。回る科の順序などを入れ替えたり、途中で興味が出てきたら、その科を回ってみたりと、融通が利くというのも特色の一つです。

研修として回らなくても、様々な診療科を外来で体験したり、地域医療の時に協力病院に受け入れてもらったりと、柔軟に対応できるのはとてもいいところだと思います。



学会発表や長崎大学病院との連携

学会発表の機会も多く作っていけるようにしています。

また、長崎大学病院との連携も密で、月に1回長崎大学病院の指導陣が諫早総合病院に来てセミナーを開催し、様々なことが学べます。いろんな人が集まって、いろんなことを勉強できるという環境がいいのではないかと思います。


健康保険諫早総合病院 臨床研修医募集ページ 
http://www.hospital-isahayasougou.jp/rinsho/

自由にのびのびと・・・

研修医の先生方は、皆さん明るくのびのびとしています。医局にお邪魔してカメラを向けると、「キャ~!散らかってるし~!」と言いながら、笑顔で応えてくれました。



楽しい集まりもいっぱい。一つのファミリーのような連帯感は、ここから生まれます。

バレーボール大会で、長郷先生期待の研修医チームはまさかの惨敗。でもユニフォーム作って、一緒に汗を流して、という過程が何より楽しかったそうです。

5月には長郷先生の自宅でホームパーティが催されました。
今度は、皆で“カキ小屋”に行こう!という計画があるそうです。


(揃いのユニフォームはバッチリ決まってます!)


(長郷先生宅でのホームパーティ)

取材後記

それぞれのペースや個性を尊重し、自由な環境の中で研修をする諫早総合病院。

敷かれたレールの上を進むのではなく、進むべきレールを自分で切り拓いていくというのは、自由でありながらそれ以上に厳しい一面もあるはずです。自由だからこそ、自分で考えること、自分を律して学ぶことが求められるのではないでしょうか。

一生やりたいと思える道を見つける楽しい2年間にしてほしいという思いは、確実に研修医の先生方に伝わっているようで、のびのびと研修する先生方に出会うことができました。


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