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レポート17
長崎県島原病院

病院沿革

長崎県島原病院は昭和41年(1966年)、「長崎県立島原温泉病院」として開設されました。

 その後、建物の老朽化や地域の要望にこたえるために病院機能を拡充し、平成14年(2002年)に「長崎県立島原病院」に名称を改め、現在地に新築移転しました。

 平成21年4月には、長崎県と島原半島3市を含む5市1町で構成する長崎県病院企業団の設立に伴い、長崎県から長崎県病院企業団へ移管され、名称も「長崎県島原病院」と改め、地域の中核病院としての役割を果たすため、日々努力しているところです。

 病床数:254床(一般250床(内ICU 4床)、感染症4床)

 長崎県島原病院 理念
「患者さん本人の立場にたった医療」


 「長崎県島原病院」

親身になって指導してくれる指導医のもとで研修できる安心感

今回お話を聞いたのは、研修医2年目の末下先生。
五島出身の末下先生は長崎県の修学生、現在は麻酔科で研修中です。


末下先生

島原病院での研修はいかがですか?
島原病院では、研修医の枠が1学年に2人までになっています。研修で回る時は、それぞれ別の科へ行くので、一つの科に研修医は一人なんです。なので、指導医の先生と1対1、もしくは指導医の先生が多いこともあります。親身になって、手厚く指導してもらえるのは、とてもありがたいと思います。

また、研修医にできる手技があれば、任せてやらせてもらえるという面もあります。もちろんその場合も、横についていてもらえるので、わからない時や困ったことがあると手助けしてもらえるという安心感もあります。

麻酔科医を目指して日々勉強中

今後の展望を教えて下さい
自分は県の修学生(長崎県の奨学金制度)ということで、2年間の研修後は県内の島へ行ったり、またこちらへ戻ってきたりということになると思います。将来的には麻酔科医を希望していて、いずれ島へ行って麻酔を中心にやっていきたいと思っています。

麻酔科医を目指す理由は?
今まで、修学生で麻酔科医として島に行った人はいないそうです。現在、島の病院では、専門の麻酔科医がいない状態で手術をしています。麻酔科医がいる状態になれば、これまでより仕事がやり易くなり、全体としてうまく回るんじゃないかと考えました。自分が麻酔科医になって、そんな仕事ができたらと思っています。


先生方との距離が近い!

島原病院での研修の魅力は?
先生方との距離が近い、ということです。病院が、大きすぎて関係性が希薄になりすぎることもなく、小さすぎて密になりすぎるようなこともない、ちょうどよい規模感のような気がします。先生方にいろんな相談事もしやすいし、逆に頼まれ事をすることもあるという環境で、楽しく仕事しながら充実した日々を過ごしています。
それと、研修のスケジュールに関しては、基本形はありますが、自分の希望に沿った形で、調整していただけたりもしています。

医学生の方々へアドバイス
研修先を決めるまでには、多くの病院を見学すると思うのですが、病院をただ見るだけでなく、そこで働いている先生や研修医とコミュニケーションをたくさんとれるようにしたらいいんじゃないかと思います。どんな先生がどういう仕事をしているか?どんな研修医がいてどういう日々を過ごしているか?楽しく働いている先生がいて、その楽しく働ける理由に自分がどれだけ共感できるか、というところが研修先を決めるポイントだと思います。

研修医の間は何事も恐れずにトライしてほしい!
麻酔科の指導医 田中先生のお話を伺いました。

研修医に望むことは何ですか?
研修医の間は、何事も恐れずにいろんなことにトライしてほしいと思います。
研修が終わると、1人で何でも対処しなければならなくなります。特に、彼(末下先生)のように島へ行く先生は、即患者さんに関わることになるので、いろんなことを知っていて、それを実践につなげていかなければなりません。それができないと患者さんのマイナスになるようなこともあります。だからこそ、私たち指導医が後ろについている研修の期間中にしかできない様々な経験をして、できるだけ多くの症例に関わっておいてほしいと思います。


田中先生(麻酔科)


長崎県島原病院臨床研修のご案内 
http://www.shimabarabyoin.jp/rinsyou/rinsyou.html

豊かな自然に恵まれた環境

長崎県島原病院は、眼下に有明海を望み、背後に眉山を控え、豊かな自然に恵まれた環境にあります。



島原市は、湧水に恵まれた『水の都』として知られています。雲仙山系や眉山の緑に涵養された豊富な地下水が、市内の至る所から湧き出し、その清流は街中を幾条にも貫き、有明海に注いでいます。


島原は、坂本龍馬が勝海舟とともに、長崎の地に初めて踏み入れたゆかりの地。

2010年南アフリカワールドカップに合わせて造られた『サムライブルー龍馬像』が、島原復興アリーナにやってきました。スパイクを履いた龍馬さんが、子供たちに夢を与え、2014年に開催される「長崎がんばらんば国体」を大いに盛り上げてくれることでしょう。



取材後記

豊かな自然の中に、ゆったりとした時間の流れを感じる島原の町。
そこにいる人たちの表情が穏やかなのは、この豊かさのせいかもしれません。
突然取材させていただくことになった田中先生、お忙しい中ありがとうございました。
末下先生、麻酔科医となって活躍されることを期待しています。


健康保険諫早総合病院
諫早病院はどんな病院?

健康保険諫早総合病院は、国の結核対策施設として開院した『社会保険喜々津病院』を前身としています。

1961年に現在地に移転し、『健康保険諫早病院』が開院。その後病床数を増やし、1972年『健康保険諫早総合病院』と改称。2001年に333床となり現在に至ります。
1998年から、DRG、DPCといった包括医療制度などで国の医療政策に積極的に協力して、地域医療の推進を行っています。2008年には“地域医療支援病院”を受け、県央地域の中核病院として、県央・島原半島の医療機関と連携を図りながら、地域に密着した病院づくり、医療の提供を目指しています。また、医療スタッフの増員を図り、多くの研修医を受け入れられる環境づくりを行い、医療秘書を設置し医師の勤務負担軽減を図って働きやすい病院作りを行っています。

健康保険諫早総合病院 理念 「生命の尊重と安全の確保」


 「健康保険諫早総合病院」

アットホームな雰囲気でありつつ、様々な症例にも立ち会える環境

研修医1年目の吉野先生。長崎大学卒の少しシャイな先生です。

諫早総合病院を研修先に選んだ理由は?
まず学生の時にポリクリで来て、別の機会に見学もしました。その時受けた印象がとてもアットホームな温かい雰囲気で、自分に向いているような気がしました。

実際に研修してみての感想を聞かせて下さい。
研修前は、大学病院なんかとは違って一般的な症例が多いというイメージを持っていたのですが、実際には稀な症例なども比較的多くて、幅広い勉強ができます。


(吉野先生)

これまでを振り返って、印象に残る出来事は?
今年の夏、ハワイ大学のシミュレーションツアーに参加させていただきました。英語漬けの毎日で苦労もありましたが、貴重な体験をさせていただきました。


(前列一番左が 吉野先生)

自分のペースで自由に研修できる環境

研修医2年目の平山先生。
来春からは長崎大学病院呼吸器内科への入局が決まっています。

諫早総合病院を研修先に選んだ理由は?
マイペースでやれそうだと思ったのが一番の理由です。また規模的にちょうどよく、バランスのとれた病院であるような気がしました。

諫早総合病院で研修する魅力は?
一般的なものから珍しいものまで幅広い症例が診れるということです。それと、自分がやりたい事を何でも自由にやらせてもらえるところがすごくいいと思います。


(平山先生)

研修の中でしんどいことはありますか?
当直で寝れないことが辛い…くらいですね。(諫早総合病院は2日に1回、輪番が回ってきます。当直は、月に5~6回とのことです。)

お休みの日はどのように過ごしてますか?
最近はよくドライブなんかしてます。今年の8月に車を買ったところで、長崎方面に行くことが多いです。「助手席に座る方は?」という問いに、「いません。」とキッパリ!
(諫早総合病院では研修2年目の秋頃に車を買う先生が多いとのこと。それだけしっかり稼げるということのようですよ(*^^)v)

2年間楽しく働いてほしい!一生やりたいと思うことを見つけてほしい!

臨床研修医研修プログラム責任者は、神経内科の長郷先生。

指導医として研修医に望むことは何ですか?

2年間楽しく働いてほしいというのが一番ですね。
皆ペースが違うので、それぞれのペース、個性に合うような研修をしてほしいと思います。

それともう一つ、2年の間に自分の興味のあること、一生続けたいと思うことを見つけてほしい、私たちは指導する側からその機会を提供していきたいと思っています。

幸い、ここにはドクターの数も多く、その数だけの個性があり、専門の学問もそれぞれです。そんな中で、自分の将来像やスタイル、診療科などを見つけ、それを楽しんでやってもらえればと考えています。


(左から 長郷先生・吉野先生・平山先生)

フレキシブルなプログラム

プログラムの特色を教えて下さい。

皆さんの自由にしてもらっているので、特に固定的なスケジュールにはこだわっていません。研修の途中でそれぞれの希望に応じてどんどん変わっていくんです。回る科の順序などを入れ替えたり、途中で興味が出てきたら、その科を回ってみたりと、融通が利くというのも特色の一つです。

研修として回らなくても、様々な診療科を外来で体験したり、地域医療の時に協力病院に受け入れてもらったりと、柔軟に対応できるのはとてもいいところだと思います。



学会発表や長崎大学病院との連携

学会発表の機会も多く作っていけるようにしています。

また、長崎大学病院との連携も密で、月に1回長崎大学病院の指導陣が諫早総合病院に来てセミナーを開催し、様々なことが学べます。いろんな人が集まって、いろんなことを勉強できるという環境がいいのではないかと思います。


健康保険諫早総合病院 臨床研修医募集ページ 
http://www.hospital-isahayasougou.jp/rinsho/

自由にのびのびと・・・

研修医の先生方は、皆さん明るくのびのびとしています。医局にお邪魔してカメラを向けると、「キャ~!散らかってるし~!」と言いながら、笑顔で応えてくれました。



楽しい集まりもいっぱい。一つのファミリーのような連帯感は、ここから生まれます。

バレーボール大会で、長郷先生期待の研修医チームはまさかの惨敗。でもユニフォーム作って、一緒に汗を流して、という過程が何より楽しかったそうです。

5月には長郷先生の自宅でホームパーティが催されました。
今度は、皆で“カキ小屋”に行こう!という計画があるそうです。


(揃いのユニフォームはバッチリ決まってます!)


(長郷先生宅でのホームパーティ)

取材後記

それぞれのペースや個性を尊重し、自由な環境の中で研修をする諫早総合病院。

敷かれたレールの上を進むのではなく、進むべきレールを自分で切り拓いていくというのは、自由でありながらそれ以上に厳しい一面もあるはずです。自由だからこそ、自分で考えること、自分を律して学ぶことが求められるのではないでしょうか。

一生やりたいと思える道を見つける楽しい2年間にしてほしいという思いは、確実に研修医の先生方に伝わっているようで、のびのびと研修する先生方に出会うことができました。


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