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市立大村市民病院は、昭和26年(1951年)に発足しました。
昭和54年(1976年)に、現在地に移転し(病床260床)、昭和59年(1981年)に287床に増床しました。
平成7年(1995年)には心臓血管病センターを開設(病床342床、透析15床)、結核病床の廃止等を経て、現在は264床となっています。
平成16年(2004年)には、臨床研修指定病院(管理型)の認定を受け、研修医を育成しています。
平成20年(2008年)4月より、公益社団法人 地域医療振興協会が大村市と協定を結び、公設民営という方式での「市立大村市民病院」として運営されています。
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わたくしたちは、地域の皆様の「健やかな生活」を支援する「あたたかい医療」を行います。
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(「市立大村市民病院」)
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(病院管理者 立花先生)
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市立大村市民病院は、地域の皆様の「健やかな生活」を支援し、「あたたかい医療」の実践に努め、市民の方々の目線に立った医療を提供しています。
臨床研修においては、プライマリケアの修得を主眼に置き、診療科の垣根のない環境の中で幅広く研修してもらっています。
また医師・看護師・コメディカル・病院スタッフ全員が一体となって研修医を育てるという研修医にとってもやさしい環境の病院です。
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研修医1年目の楠元先生は、愛媛生まれの広島育ち。琉球大学卒業後、大村へ来て8カ月。
すっかり大村に馴染み、大村市民病院にはなくてはならない存在になっているようです。
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市立大村病院を研修先に選んだ理由は?
最大の理由は、“女性外来”があったからです。
「研修医が一人になるかもしれない」という不安要素はありましたが、何度も足を運んで、わからないことを徹底的に聞き、不安がなくなるまでとことん話をしました。その時の立花先生の真摯な対応に感動し、病院全体の雰囲気も温かかったので、ここならやれる!と思いました。
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 (楠元先生)
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実際に研修してみての感想を聞かせて下さい。
先生方が一堂に集まってカンファレンスや会議というようなことがあまりありません。でも、いろんな診療科の先生とコンサルトしやすく、わからないことはすぐにその場で解決できるので、とてもやりやすいです。
とにかく医者・看護師・リハビリの先生などの区別がなく、縦にも横にも垣根がありません。どこへ行ってもすんなりと話ができるし、質問したらちゃんと答えが返ってきます。これは、思っていた以上に良かった点です。
これまでの研修を振り返って印象に残っていることは?
救急時の対応や産婦人科の救急対応の手技などを勉強した直後に、その症例に遭遇するということがありました。学んだことを忘れないうちに実践することができて、とても印象に残っています。
それと病理解剖を既に2例体験させてもらっているんですが、1年目でこんなタイミングで、というのはなかなかないと思います。
最初からいろんな症例を診させてもらい、いろんな手技も早め早めにやらせてもらっているのは、他ではできない経験だと思っています。
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将来の夢は?
女性の総合診療というのがなかなか難しいんですが、思春期から更年期までを診る「女性科」みたいなことをやりたいと思っています。
最初、小児科医になりたいと思っていたんですが、子供を診ようとすると、お母さんとのコミュニケーションというのが必要で、そのお母さんにも様々なバックグラウンドがあると考えるようになりました。それが女性の総合診療をやりたい!と思ったきっかけです。
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不安はあるけど不満はない!
(前列右側:医局秘書の田中さん) (ナースステーション)
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お休みの日の過ごし方は?
逃げ出したくなった時には、すぐそこの大村空港から飛び立つ、というパターンです(笑)。
研修医は一人ですが、同期で入った看護師・リハビリ技師・PT・OT・STがたくさんいて、MLを作って連絡を取り合ったり、一緒に飲みに行ったりしています。もちろん上の先生方と飲みに行くこともあります。
医学生の方へ一言
大村市民病院に来て、本当に良かったと心から思っています。今は、不安はあっても、全く不満はありません。
やりたいことは何でもやれるし、本音で付き合える人ばかりです。とにかく来てみてわかること、話してみてわかることが多いので、是非一度見学に来てほしいと思います。
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(新入職員歓迎会) (大村市夏まつりにも参加しました!)
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(本山先生:内科)
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指導医として研修医に望むことは何ですか?
2年間の研修を終えた時に、医療は楽しい、やり甲斐があると感じて、高いモチベーションを持つ医者になってほしいと思います。
大村の人たちは、患者さんたちをはじめ本当にいい人たちばかりなんです。そんな中で心の通じ合う医療を体で学んでほしいと思っています。
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その為に、どのような指導をされていますか?
直接的に患者さんに接することができる機会を多く持てるようにしています。あくまでも私たちはサポートしていく立場として、研修医自身が自分で考えて、患者さんに対して思い入れが出てくるような環境を与えられればと考えています。
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研修カリキュラムの特色を教えて下さい。
当院では、科を乗り越えた研修ができるという点です。例えば内科の研修中であっても放射線科の専門医のレクチャーを受けに行ったり、外科を研修しながら内視鏡も継続したりという感じです。いろんなことを同時並行で学んでいけるというのは、他にはない強みだと思います。
医局が一か所にまとまっていて、コミュニケーションがうまく取りやすいからこそ、実現できる形だと思っています。
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市立大村市民病院 臨床研修医募集のご案内
http://www.omh-jadecom.jp/html/kensyui0/
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取材後記
インタビューを終えて場所を移動する途中、医師・看護師・リハビリ・コメディカルスタッフ・・・すれ違う全ての人に「今、新・鳴滝塾の取材中なんです。」と言葉をかける楠元先生。皆さんから「あら、そうなの?がんばってね!」という声や笑顔が返ってきていました。
病院中の皆さんが、あたたかで、やさしい雰囲気を作っているんだなぁと感じる取材でした。
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