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離島医療実習・対馬いづはら病院
長崎大学医学部5年 小武 隆子 |
2010.10.28
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初めての対馬は、雄大な自然と歴史あふれる場所でした。「いか」や「ブリ」などの海の幸も、「しいたけ」や「はちみつ」などの山の幸もあり、実習の合間のよい思い出となりました。
厳原は、長崎の茂木に風景が似ていました。港があり、山もあり…しかしながら、厳 原は対馬の中心部ですので、茂木よりももっと「街」でした。対馬いづはら病院も、対馬の基幹病院ということで患者さんの多さに驚きました。離島というと過疎化が進んでいて、患者さんも少ないのでは…と考えていましたが、そのようなことはありませんでした。先生方はとても忙しそうに働いており、患者さんをいかに早く、正確に診断するか気を配っていました。1日に何十人という患者さんを診るため、いろいろな診察の工夫をきき、今まで大学病院内で実習してきた私にはとても新鮮で、興味深いものでした。先生方の言葉には、患者さんの立場に立ち、医学的な面だけでなく生活面や経済面なども考慮して、患者さんの益となるよう常に気をつけていることが伝わってきました。
先生にきいた離島医療の魅力とは、患者さんに最初から最後まで関われるということ でした。島外で検査、治療した後の患者さんは、必ず島に帰ってきて、またいづはら 病院にかかり、そのときにきくいろいろなお話がとても勉強になるそうです。自分が 行った検査や治療の効果がどのようであったのか、またその後、島外の病院ではどの ように対応されたのか、やりっぱなしではなく経過や結果が全てわかるということが 医師しての成長にプラスになるということでした。
今回の実習で、患者さんに頼られる医師になりたいという気持ちが大きくなりまし た。このような貴重な機会を与えて下さり、お世話になった方々に感謝します。あり がとうございました。
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