私は、大学の地域医療実習として長崎県対馬病院にお邪魔させていただきました。長崎県出身ですが対馬を訪れたことがなかったこと、同じ大学を卒業された先生方が多く在籍していらっしゃること、そして離島医療に興味があり将来のキャリアを考えること、この3つの点より長崎県対馬病院での実習を希望しました。
実習では外科に所属させていただき、スケジュールは以下のとおりです。
1/20(月) |
手術(後頸部腫瘍)、定期外来 |
1/21(火) |
手術(肛門ポリープ)、定期外来 |
1/22(水) |
総合外来、手術カンファ |
1/23(木) |
手術(乳房部分切除術)、総合外来 |
1/24(金) |
内視鏡検査、発熱外来 |
1/25(土) |
〜対馬島内の観光〜 |
1/26(日) |
〜対馬島内の観光〜 |
1/27(月) |
手術(鼠径ヘルニアTAPP法) |
1/28(火) |
手術(粉瘤)、総合外来 |
1/29(水) |
ヘリ搬送の流れの説明、総合外来 |
外科は2つのチームに分かれており、基本的に1つのチームに付いて回りました。毎朝夕の病棟回診や先生の外来、平日午後に手術がある日は術野に入り見学など積極的に参加させていただきました。手術室では麻酔の説明から、実際に縫合などさまざまな手技をさせていただき、回診や外来では患者さんの疾患に対する処置や入院管理など多くのことを学びました。手術では主に消化器を中心に乳房、皮膚、末梢血管など多くの疾患を扱うほか、外科を専門としつつ総合診療科外来を担当するなど大学病院とは異なり幅広い領域で医師として働く先生方を見て、より一層勉学に励み知識を身につける必要があることを実感しました。また、離島という地理的観点からなるべく外科としては診察〜手術〜治療〜リハビリまで一貫して病院で自己完結していくことを目指すほか、処置困難な患者さんに対して本土の病院との連携する医療体制を構築しており、離島医療のあり方についても考える良い機会となりました。
実習期間中は、病院内の研修医室に宿泊させていただき毎日3食病院から食事も提供されるのでほとんどお金がかからず過ごすことができました。土日はレンタカーを借りて島内を観光し、新しく開館した対馬博物館や韓国・釜山を望める展望台、先生に教えていただいた絶品のご飯屋さんなど対馬を十分に堪能することができました。基本車がないと不便ですが、対馬病院横の湯多里つしまランドにはジムや温泉が併設されており、トレーニングや疲れた体を癒す場所として活用していました。ぜひ皆さんも対馬病院で実習される際は、立ち寄って見ることをオススメします。
最後になりましたが、本実習にあたり長崎県対馬病院外科をはじめとする先生方、総務課の方々、そのほか関わった全ての方々に対してこの場をお借りしてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。