2014年8月28日、29日の約2日間、長崎県対馬いづはら病院を見学させていただきました。
私は地域医療に興味があり、将来は循環器内科医として地域医療に貢献したいと考えています。長崎県対馬いづはら病院は僻地医療拠点病院であり、また心臓カテーテルも行っていたため、私の将来のヴィジョンと重なるところがあり、今回見学させていただきました。
病院見学では私の希望で1日目に循環器内科を2日目にICUを見学することとなりました。1日目の午前は井口先生の外来の見学をさせていただきました。外来では専門科に関わらず、総合診療が行われていました。総合診療の見学は大学病院で病棟実習をしている私にとっては初めてでとても新鮮なものでした。地域医療の現場では専門科にとらわれない幅広い知識が必要とされていることを知ってはいましたが、実際に診察を見学させていただき、プライマリ・ケアの重要性と難しさを実感できました。1日目の午後は心臓カテーテルを見学させていただきました。病棟実習でも循環器内科を回った際にすでに心臓カテーテルを見学していましたが、今回見学させていただき、白川先生と井口先生から丁寧に教えていただけたおかげで理解がより深まりました。2日目のICUの見学では、救命処置がどのように行われているかをみることが出来ました。また2日目に院長の川上先生から対馬で長崎県対馬いづはら病院が担う役割についてご説明していただきました。対馬の基幹病院となっている長崎県対馬いづはら病院は医療のみだけでなく、対馬の地域に密着し、地域住民の方々の介護や福祉の活動を積極的に行っていることも教えていただきました。地域医療を担う病院では住民の方々が心身共に健康に生活できるよう医療以外の側面からも地域を支えていることを知りました。
今回の見学は約2日間という大変短い期間ではありましたが、実際に地域医療が行われている病院を見学でき、地域住民の方々の健康を守るために現場ではどのようなことが行われているかを知ることが出来ました。長崎県対馬いづはら病院は各診療科の垣根がなく、先生方がコメディカルの方々とも親しくお仕事をされていて、このような環境だからこそ、患者さんともよい信頼関係を築くことが出来るのではないかと感じました。
最後になりますが、急な申請にも関わらず、快く迎えてくださり、親切にお世話してくださいました先生方、事務の方、本当にありがとうございました。