平成25年3月28日に見学させて頂きました。済生会長崎病院は諏訪神社、長崎大学経済学部の近くに位置し、長崎市の市街地である浜の町や思案橋からも近く、アクセスに関しても電停から徒歩数分なので非常に便利な立地にあります。新築移転してからまだ三年目ということで、外観は輝くように白く、中はホテルのロビーのように綺麗で整っています。整っているのは見た目だけでなく、205床ある病室がすべて個室で、トイレ・シャワーを標準装備と豪華な設備となっています。
この日は案内してくださった芦澤先生が救急当番で、かつ救急の患者さんが数名運ばれてきたので、救急の様子を見学させて頂きましたが、スタッフは皆さん迅速に処置しながらも雰囲気は和やかで、仕事を楽しんでいる印象を受けました。私自身も処置を手伝わせてもらったり、患者さんの状態を一緒に診たりと、見るだけでなく参加させてもらえて非常に楽しむことができました。
救急の患者さんがいない間にNST(栄養サポートチーム)のカンファレンスに参加し、その後患者さんの食事の様子を見に行きました。私は患者さんの栄養状態は気にかけていましたが、食事を一人で摂れるのか、どの程度の柔らかさなら食べれるのかなど、退院して自宅に戻った時に大切な「食事の状態」を気にしたことはありませんでした。その時はペースト状にしたミキサー食なら食べれるか、介護は必要か、量はどうかなどを、目の前で患者さんに食べてもらいながらチームで話し合うという患者さんの実態に即した治療が行われていました。体を治してすぐ退院では、また誤嚥や栄養失調で再入院してしまうので、そういったことを予防し、患者さんのQOLを向上させるためにも非常に重要な仕事だと感じます。
昼食は済生会の食堂でしたが、学生の間でも有名な美味しくて安くて量も多い済生会食堂は、本当にその通りで、かつ健康に良いメニューまで用意してあるなど、至れり尽くせりなものでした。
午後は芦澤先生の甲状腺エコー検査を見学させて頂きました。大学では見る機会が無かったのですが、嚢胞の内容液を抜くのを含めても15分程度と非常にスピーディな流れには驚きました。検査の合間合間に先生から説明を頂き、安心して見学することができました。
最後に、芦澤先生にはお忙しい中、一日中案内して頂き、しかもその間もずっと病院のことや設備のことからご自身のお話まで聞かせてくださって、本当にありがとうございました。高次臨床実習でもお世話になることが決まり、一足早い挨拶のような見学になったにも関わらず丁寧に案内してもらい感謝しております。次は一ヶ月間になりますが、少しでも多くのことを吸収し、スタッフの一員となれるよう努力したいと思います。