佐世保市立総合病院は佐世保市の中心地、佐世保市平瀬町に位置し、約600床を有する長崎県北地区の基幹病院です。病院はアーケードのすぐそばにあり、玉屋デパートは徒歩5分、佐世保中央インターまで車で0分と最高の立地環境にある病院といえます。長崎県北地区の基幹病院なので、精神科以外のすべての診療科が揃い、手術件数や外来人数も県北地区では飛びぬけており、名実ともに県北地区の基幹病院ということができると思います。
ここで、佐世保市立総合病院を見学して、初期研修をするうえで長所・短所を列挙していきたいと思います。
【長所】 (1) 県北地区の基幹病院であるので症例も多く集まり、common diseaseから珍しい疾患まで幅広く症例を経験できる。 (2) 2年後には救急救命センターが新設される予定で、さらに多くの症例・人材が集まってくることが期待される。 (3) 立地がよい。近くには商業地と広い公園が隣接し、近くには大きな川も流れており、長崎市にはないような絶好の環境。近くに米軍施設もあり、長崎市とはまた一味違った異国文化を楽しむことができる。 (4) すべての診療科が揃い、各科の垣根も低いので、他科へのコンサルトも気軽にできる。 (5) 研修カリキュラムを研修途中で柔軟に変更・調節することができる。選択期間が長いのも佐世保総合病院の研修をする上での特徴の1つ。個人個人に合ったカリキュラムを作ることができる。 (6) 研修医の数がほどよい。毎年1年目+2年目の協力型・基幹型合わせて20名前後と、相談しやすい人数のであるし、手技を他の研修医と争うようなことは起きない。 (7) 研修医医局も新しく改装されることになっている。研修医の公宅も比較的近い場所にあり、部屋が驚くほど広い。
【短所】 (1) 売店が他の県内の基幹病院と比してあまり充実しておらず、閉店時間が早い。 (2) 給与が高いとはいえない。
といったところでしょうか。見学した感想を忌憚なく率直に書いたつもりです。長崎県北地区は佐世保市にとどまらず、北松浦郡や平戸市・松浦市も含め一つの二次医療圏になっており、佐世保市立総合病院にさまざまな症例が一挙に集まってくるのは確かなようです。今後、救急救命センターも新設予定でその流れは一挙に加速するものと考えられます。また長崎大学の関連病院としては最も力が入れられている1つでありますので症例だけでなく優秀な人材も多く集まっています。みなさんも是非一度見学をされてはいかがでしょうか。
最後に、見学をお世話してくださった江口病院長はじめ職員の方々、本当にありがとうございました。
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