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健康保険諫早総合病院 見学レポート
N大学5年 T I |
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2012年1月6日、諫早市にある健康保険諫早病院の見学に伺いました。健保諫早病院は病床数333床の諫早・島原地区の中核病院であり、JR諫早駅から徒歩5分のところにあります。建物は比較的新しく、2012年には救急外来や手術室、放射線部門、内視鏡部門や一部の病棟を含む新棟が完成予定とのことです。
見学に伺った理由として、長崎大学病院の協力型の選択肢にあること、諫早は私の地元に近く馴染みがあることもありましたが、最大の理由は、管理型・協力型ともに人気であるという話を聞いたことでした。
見学は朝〜朝の一泊で、日中は主に外科の手術見学、夕方から翌朝までは救急外来の見学をさせていただきました。見学を通して受けた印象、聞いたお話について簡単にですがまとめたいと思います。
一番印象的だったのが、コメディカル含めスタッフ間の垣根がなく、コミュニケーションが活発だということです。医師だけでなくコメディカルの方からも顔を覚えてもらえ、先生方も見学生の私に対して気軽に話しかけて色々なことを教えて下さる、気さくで面倒見の良さそうな方が多く、非常に働きやすそうな環境だと思いました。医局は総合医局であり、研修医の机も他の医師と並んであります。研修医室というスペースはないものの、そのおかげで上級医の先生とのコミュニケーションを取りやすいと思いました。
研修プログラムの特徴は、最初の6か月間で総合内科をローテートすることであり、そこで診療の基本を身につけることができます。消化器、神経など各分野の専門の先生がいらっしゃるので、偏りなく多くの症例を学べると思います。この時期は各分野の患者を同時期に担当するので、それぞれのカンファランスに出席する必要があり、研修医の先生は少し忙しそうに過ごしているとのことでした。
研修医の人数は、一学年が管理型5人+協力型数人と多すぎず少なすぎず、研修医の間で症例の取り合いにはならずに様々な経験をすることができ、積極性があれば多くの手技も経験できるらしいです。
見学させていただいた外科についてですが、健保諫早病院の外科は大きく消化器外科、呼吸器外科があり、外科のローテートは通常2〜3か月で、消化器と呼吸器、半分ずつ回るそうです。他に乳腺内分泌外科や一般外科も扱っており、今回私が見学した短い時間の中でも緊急手術が2例あったので、多くの症例を経験できると思いました。
夜間救急外来は、内科当直、外科当直、研修医の計3人で行っており、2日に1日は輪番日となっています。研修医の当直回数は、研修医の人数によりますが、週1回、多くて週2回だそうです。私が見学した日はちょうど輪番日であり、宿舎に帰れたのは夜中の2時過ぎで、翌朝、救急車が来るとの連絡が入り起きたのは6時半でした。忙しいながらも患者さんの診察をしっかり行い、上級医の先生と相談しながら鑑別や今後の方針を考えている研修医の先生の姿が印象的でした。
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今回の見学を通して、健保諫早病院が人気であるというのは頷けることだと思いました。病院全体の雰囲気が良く働きやすい環境が整っており、自分で勉強する時間も適度に確保できてしっかりとした研修ができそうだと感じました。
最後になりましたが、研修担当の長郷先生を始めとする先生方には優しく教えていただき、また、その他コメディカルや事務のスタッフの方々も気さくに接していただき、とても楽しくて充実した見学をすることができました。ありがとうございました。
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