2014年12月22日の1日のみでしたが長崎県五島中央病院を見学させていただきました。私が五島中央病院での見学を希望した理由は、私は一つの医療圏でできるだけ完結した医療を行わなければならない離島での医療に興味があったということです。そしてもう一つの理由は五島で初期研修をした先輩に勧められたことから五島列島での研修を考えていたということです。五島列島には上五島病院と五島中央病院の二つの臨床研修病院がありますが、今回はより人口の多い福江島にある五島中央病院での見学を選択させていただきました。
今回の見学のスケジュールは朝8時10分に病院に到着し病院見学の諸々の説明を受け、8時半から眼科の科長である岸川先生に一日中付き添いながら見学をさせていただき、4時に見学終了でした。午前中は眼科の再来・新患外来診察を見学し、午後は術場で硝子体注射を見学させていただきました。岸川先生は患者が診察室に入る前に一人一人の病名やOCT・眼底写真などの画像の読み方、治療法などを詳しく教えて下さったので、とても良い勉強になりました。福江島は高齢化の影響を受けているためか外来患者さんのほとんどが高齢者で、離島での研修は島独特の医療圏の他にも、高齢化の進んだ社会での医療も関係していることがわかりました。
今回の目的は病院の見学だけではなく、東北で育った私が長崎の離島である五島で研修医をできるかどうかを実際に五島に行くことで考えるという目的もありました。東北と文化の違う五島でも生活ができるかどうかというのが不安で、特に五島の人の言葉を聞き取れるかどうかということが一番の心配事でした。しかし外来に来る患者さんが話す言葉の大部分は理解をすることができたので、五島中央病院での研修に対しての不安が一つ解消されました。また五島にはスーパーマーケット・ドラッグストア・おいしい飲食店が充実していて、病院からは少し遠いですが24時間営業のコンビニもあり生活をするのには十分に楽しい町でした。
今回の病院見学では、五島中央病院の雰囲気や初期研修プログラムだけではなく、五島の街や人々の雰囲気や文化を学ぶことができとても楽しくためになる病院見学になりました。たくさんのことを教えてくれ私の五島での滞在が楽しくなるようにお世話をして下さった先生方、年末である上に日曜日と祝日に挟まれた忙しい日に1日のみの見学を受け入れていただいた事務の方を始め、病院関係者の方、本当にありがとうございました。