今回、地元が近いことから、佐世保市立総合病院を見学しました。病院は市街地内にあり、生活には困らない場所にあります。また近くに米軍海軍基地があるので、アメリカ人患者も少なくないそうです。私がこの病院を見学した理由は、地元が近いこともありますが、市中病院として規模が大きく多くの疾患と症例を経験できるからです。病床数は594床、診療科は28診療科あります。実際に佐世保・県北医療圏の中核病院として、コモンディジーズをしっかりみながら稀な疾患も見ることができると思います。
私が今回見学したのは循環器内科です。一日見学をして感じたのは、指導医と研修医の距離が近い事です。指導医はとても優しく、研修医は分からないことがあれば気兼ねなく相談されていました。カテーテル室にてカテーテルアブレーションと冠動脈造影を見学した際には、研修医自身がカテーテルを進め、指導医のアドバイスの下、手技を学ばせていました。
見学前に院長先生から院内の事から研修プログラムまで、様々な話を伺うことができたので幾つかここに書いておきます。
①佐世保総合の特徴
佐世保・県北の癌拠点病院として役割を果たし、患者の1/3は癌患者だそうです。癌についてもしっかり学べることはメリットだと感じました。
②研修プログラム
現在のプログラムでは最初の6ヶ月間で内科を回ります。この間にマンツーマン指導の下、内科の基礎をきちんと習得することができるので、その後のローテーションが回りやすくなると思いました。選択科は2年間で12ヶ月もあります。研修の半分が選択科で不安に感じる方がいるかもしれません。しかし、やる気があれば自由度が高い自分が理想とする研修になるのではないかと思います。また高度救命救急センターがあり2次以上の救急を多く経験できます。来年4月には新しく救命救急棟が完成するそうです。
③学ぶ環境
米軍海軍基地が隣接しており、基地内外来診療所研修や院内での英会話教室を受講できます。また週1で朝のカンファレンスがあり英語だけでなく、プレゼンテーション能力もつくと思います。実際に基地内診療所研修をされている研修医の先生に話を伺うと、すごく楽しいと仰っていました。
先生方だけでなく、事務の方々も非常に優しかったです。佐世保市立総合病院を考えている方は一度病院見学に行ってみてはどうでしょうか。
