ゴールデンウィークを利用して長崎市民病院の見学させていただきました。1日のみという短い時間でしたが、密度の濃い見学となりました。
初めに病院内を案内していただき、午前中は糖尿病・内分泌・代謝内科を、午後は消化器内科と循環器内科を見学しました。
糖尿病・内分泌・代謝内科では、指導医の先生方の教育に対する熱意を感じました。処置やカルテの記入、検査値の異常などの日常業務の中にあるちょっとした疑問を取り上げて丁寧に解説していただき、大変勉強になりました。特に印象的だったのが、実際にベッドサイドで見せていただいた糖尿病教育入院中の患者さんの問診でした。問診の難しさ、大切さ、医師の問診力によって患者さんの予後が大きく変化するであろうことを実感しました。消化器内科では、画像の読影を教えていただいた後ERCPを見学しました。内視鏡操作なども練習させていただき大変興味深かったです。循環器内科ではカンファレンスに参加させて頂いたのですが、個人的に最も苦手とする心電図の読み方を教えていただきました。研修医の先生方に対する心電図の読み方の講義も行われていることを知り、教育体制がとても整っていることに驚きました。
見学全体を通して、スタッフ全員がとても仲がよく、アットホームな雰囲気が大変魅力的でした。科の垣根を越えて気軽に上の先生に質問ができ、指導を仰げる環境はとても恵まれているな、と感じました。大学病院などと比較するとスタッフは少ないですが、先生方が皆、教えてあげよう!育てよう!という意欲を持っていらっしゃることから、十分な教育が受けられるように思います。実際にご自分が市民病院で研修生活を送り、今現在も勤務されているという先生もいらっしゃって、ずっと働き続けたいと思えるような充実した研修生活を過ごされたであろうことが伺えました。また、定期的に勉強会なども開催されており、自分次第では得るもののとても多い研修生活が送れると思いました。難しい治療を要する例などは大学病院でなければなかなか経験できないかもしれませんが、市中病院ならではのcommon disease を多く経験できることも魅力の一つです。
屋上からは現病院の隣で建設が進められている新病院の工事の様子が伺え、長崎港のすぐそばという絶好の立地にきれいな病院が完成するのを大変楽しみに思いました。
最後になりましたが、見学に際して、兼松理事長を始め多くのスタッフの皆さんにお世話になりました。ありがとうございました。